「風邪でホメオパシーのレメディーを選ぶ」症状別でもう迷わない!保存版
薬や病院に頼らないで健康に生き生きと暮らす方法をお伝えしている自然療法プラクティショナー・森本千佳です。
ホメオパシーを始めて最初にぶち当たる壁が、「このレメディーでいいのか?」という選ぶ際の「迷い」です。
セルフケアの場合、聞く人もいない、本で調べてもどれも当てはまるようでもあり、どれも当てはまらないようでもあり…
よくあるのが、この部分は◯◯レメディーだけど、この症状は△△レメディーだというケース。
どっちのレメディーを飲むべきなのか?両方いっぺんに飲むべきなのか?
はてなマークが頭の中を占拠しますよね。
そこで、症状別にレメディー選びの基準をシリーズでお伝えしていますが、最も頻繁に使うケースの「風邪」です。
風邪をホメオパシーで対応できるようになれば、ほぼホメオパシーを制したようなもの、少しでもホメオパシーで楽になっていただければとこの記事を書きました。
そもそも風邪ってなに?
「風邪を引いた」とよく言いますが、風邪ってどんな状態でしょうか?インフルエンザとどこが違う?
1.風邪とインフルエンザの違い
風邪もインフルエンザもウイルスの仕業ですが、インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因であるのに対して、風邪のウイルスはいちいち特定されませんね。
出る症状は、風邪が段々具合が悪くなるのに対して、インフルエンザが突然発症することと、熱が高くなる傾向と全身に症状が出るということでしょうか。
ホメオパシーの場合、病名は必要ではないので、インフルエンザの熱であろうが、風邪の熱であろうが、どんな熱なのかに注目するだけです。
全身の痛みがあれば、インフルエンザである可能性が高いですが、全身が痛い、関節痛があるなどの症状を拾うだけで、インフルエンザであるかどうかはあまり重要ではありません。
日本の社会ほど「インフルエンザ」に対してうるさい、気にしすぎなところはないと思います。
オーストラリアは予防接種が盛んで生まれて間もない頃から始まり、受けていないと保育園に入れなかったりとかなり厳しい対応を迫られますが、インフルエンザに関してはまったく何もありません。
予防接種の啓蒙もないし、病院に行って証明書が必要なことでもないし、日本がどうしてこれほど過剰に反応する社会なのか不思議でなりません。
いずれにしても、その症状を全体的に診てレメディーを選ぶことになります。
ホメオパシーでレメディーを選ぶ際に大切なのは「観察する」ことです。
新薬なら抗ウイルス薬で済んでも、ホメオパシーの場合どんな風邪の症状かで選ぶレメディーは全く違ってくるからです。
そこが、オーダーメイド療法と呼ばれる所以なんですが、選択を難しくしている原因でもあります。
※抗生物質は、バクテリアなどの細菌感染に使う薬でウイルスが原因の風邪には使いません。
2.風邪の状態
・高熱
・くしゃみ
・鼻水
・喉が痛い
・頭痛がする
・悪寒がある
・咳が出る
・筋肉痛や関節痛がある
といった感じでしょうか。
鼻水といってもいろいろな鼻水がありますから、次に鼻水だけをもう少し詳しく診てみましょう。
どんな鼻水?
・黄色い鼻水
・白い鼻水
・卵白みたいな鼻水
・黄緑色の鼻水
・鼻づまりと鼻水が出るのと交互にある
・片方だけ鼻が詰まる
・ヒリヒリする鼻水
・鼻が赤くなる
たかが鼻水、されど鼻水…鼻水だけでも調べたらいろいろあるので、レメディーもそれによって変わってくるというわけです。
悪化する条件
・寒さ
・真夜中
・暖かい部屋
・触られること
・隙間風
・早朝
・ベッドの中
好転する条件
・温める
・静かにしている
・一人でいる
・湿った生ぬるい天気
・体勢を変える
とまあこれだけの症状を診ていかないとレメディーが選べないのですからハードルが低いとは言えませんね。
ただ、その人の特徴・体質というのもあって、だいたいいつも同じような症状になりがちです。
そこで、咳の時はこれが良いとか下痢の時にはこれが良いとか、とにかく調子が悪い時にはこれが良いとか、そういった自分にピッタリのものが試行錯誤しているうちに出てきますから大丈夫です。
難しく感じるのは最初だけ!
やっていくうちに、楽しくなるという声もよく聴きます。
では、どのレメディーが自分の風邪には合っているのか?
状態を観察したら、次はいよいよレメディー選びです。
1.レメディーを選ぶ時に注目する順番は…
1。風邪の特徴
何と言っても、どんな咳なのか?これが一番のポイントですね。
重要なのは、次のポイントです。
・突然発症したのか?段々悪くなってきたのか?
・ポイントになる辛い症状はなんなのか?(咳なのか、熱なのか、鼻水なのか、頭痛なのかなど)
2。悪化と好転の条件
どんな状態で悪化するのか?
・時間帯
・気候
・動作
3。風邪と一緒にある他の症状
直接的な風邪の症状だけでなく、他にどんな症状があるのかが大事ですね。
・睡眠は?
・食欲は?
・全身の状態は?
・痛みは?
2.すべてに当てはまるレメディーはない!
残念ながら自分の症状すべてに当てはまるレメディーというものはありません。
これは、風邪に限らずあらゆる症状においてそうです。
ホメオパスに診てもらう場合も同じで、その人自身をそのまま顕すレメディーというものは存在しません。
だからこそ、大事なのは「似ている」ということ。
ホメオパシーはそもそも、「似たものが似たものを治す」というコンセプトですから、いかに似ているものを探すかが大事なのです。
自分の風邪の症状全般に一番近いレメディーを選びましょう!
風邪に良い言われるレメディーについて
「そうは、言ってもちょうど良いのが選べないのよ!」というお声に下記に風邪によく使われるレメディーをまとめてみました。
これを参考にあなたの風邪のレメディーを選んでくださいね!
レメディー名 | 特徴 |
Aconite(アコナイト)
※初期段階 |
・冷たい乾燥した空気に当たったことが原因
・突然始まる ・眠気と高熱 ・鼻が乾燥して鼻水が出ない、もしくはくしゃみを伴う鼻水がたくさん出る場合もある ・喉が渇く ・恐怖心が強く不安があって落ち着かない ・Aconiteでないのに、Aconite を使い続けることで肺炎になってしまう場合もあるので気をつけること。 |
Arsenicum album(ヒ素) | ・鼻詰まり、酸の強い鼻水が出る
・鼻の中の一箇所を羽のようなものでくすぐられているような感じのくしゃみ ・高熱が出た場合、血管の中で血液が煮えたぎっているような感覚非常な寒気 ・炎を抱きしめたいような感じ ・隙間風、冷たい空気、真夜中以降に悪化 ・暖めること、熱い飲み物、温湿布で好転 ・前頭部の頭痛 ・落ち着かない、不安、恐怖感がある ・ひりひりするような痛み、暖めることで好転 ・非常な疲労感 ・とても喉が渇くが、ちびちび飲む |
Bryonia(蔦瓜) | ・鼻かぜから始まる、鼻水、涙が出る、目が痛いなど
・鼻の後、喉、気管支に痛み ・最終的には肺炎、肋膜炎になる風邪 ・鼻の中が乾燥しているか、黄色い鼻水が出る ・鼻詰まりから来る頭痛 ・乾燥した痙攣を起こすような咳、咳は夜に悪化、食後、何かを飲むこと、温かい部屋に入ることなどで悪化 ・咳に頭痛、胸痛を伴う。口の中が乾燥する ・喉が渇くので水を大量に飲む ・イライラして一人になりたがる ・体中が痛い ・副鼻腔炎になることもある ・くしゃみを伴う、頭痛を伴う ・ちょっとした動きで痛みが増す |
Gelsemium(イソツツジ) | ・暖かい湿った天気で鼻かぜ
・何かを飲み込むと耳まで痛い ・鼻腔が痛くて赤くなる ・鼻水によってヒリヒリする ・感染してから何日かして症状がでる ・熱が出る ・筋肉痛、虚弱、だるい、非常な疲労感、寒気が背中を上下する ・瞼が重くなり下がる ・熱は出るが喉は渇かない ・頭痛は後頭部か前頭部、もしくはその両方にある ・興奮状態、神経過敏、予期不安、静かにしていたい ・一人になりたい |
Hepar sulph(硫化カルシウム) | ・寒くて乾燥した天気が原因
・鼻の炎症から来る鼻かぜ ・鼻が痛い、まるで鼻の中にできものがあるような痛み ・鼻、喉、胸の粘膜に炎症が来る ・鼻水は、最初は透明なさらさらしたものだが、段々黄色く臭うようになる ・咳とくしゃみ、冷たい風で悪化、冷たい空気を吸い込むこと、冷たい飲み物、包まれないことで悪化 ・一晩中汗をかく ・皮膚は湿っぽい感じ ・触られることに過敏、痛み、隙間風にも過敏、湿った生ぬるい天気で好転 ・ほえるような咳で痛みがある ・早朝に咳は悪化 ・神経過敏で気難しく怒りっぽい、不安が強い ・膿が出ることが多い。 |
Mercurius(水銀) | ・Hepar-sulphに近い
・始めにむずむずするような寒気 ・鼻水がネバッとしている ・体臭が強い ・イライラするような咳 ・副鼻腔炎 ・寒い部屋も暑い部屋も悪化 ・臭う大量の汗、但し、汗をかいても良くはならない ・口臭 ・鼻が赤く腫れ上がる ・粘液が塩味、甘い味、金属的な味、腐ったような味 ・鼻水が喉に落ちて、それが咳の原因となる ・乾燥した咳が多く、夜に悪化、ベッドに入るとその温かさで悪化 |
Pulsatilla(セイヨウオキナグサ) | ・乾いた鼻かぜ、鼻水のでる鼻かぜ
・鼻腔や鼻の中がヒリヒリ ・黄緑色の分泌物 ・外気で好転、粘液を出すことで好転 ・締め切った部屋で悪化 ・症状が非常に変化し易い ・喉が渇かない ・涙もろくなって仲間を欲しがる ・慰められると好転 ・顔が青白くなる ・頭が混乱 ・前頭部の頭痛。 |
Rhus tox(毒蔦) | ・寒くて湿った天気で悪化
・汗をかいた後にも悪化 ・ひどい鼻かぜ ・喉を見ると赤くて腫れ上がっている ・鼻が乾燥して流れなくなる感じ ・暖かいことで楽になる ・粘液がどろっとして黄色い ・声が嗄れてざらざらしている ・声の出始めが出にくい ・しゃべり続けていると良くなる ・包まれないことで悪化 ・骨が痛い ・体勢を変えることで好転 ・くしゃみと咳 ・胸骨の後ろ側がくすぐったい感じがする。
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※関連して、「咳対策のレメディーの記事」はこちらからご覧くださいね。
レメディーのレベル(強さ)はどれが必要か?
さあ、レメディーが決まったところで次に問題となるのがレメディーのレベル(強さ)を現すポーテンシーと呼ばれるものです。
通常、咳のような急性症状には、30Cが使われます。
例外的に200Cが使われることもありますが、セルフケアでは世界標準に照らし合わせても低いレベルのものつまり30C以下が適当です。
レメディーの飲み方はどのくらい?
そして、いよいよレメディーを飲みます。
これがまた、判断が難しいところですね。
基本的なお話しをします。
症状が強い時
・高熱などの場合は、15分置きに飲むことも可能です。
・強い嘔吐や下痢の際にも10〜15分置きに飲むことが可能です。
症状が中程度の時
・1時間〜2時間置きの摂取が望ましいです。
症状が比較的軽い時
・1日に3〜4回くらいの摂取となります。
レメディーの辞め時
実は、飲み始めたのはいいが、いつ辞めるかがまた悩むところですね。
良くなれば、辞めればいいのですが、そのタイミングは意外に難しいものです。
基本的には、熱は下がったら辞めればいいし、下痢は腹痛がなくなり、どうやら治ったらしいというところで辞めればいいですが、ずるずると治まらない、なかなかピタッとは治らないかもしれません。
症状が軽減されてきたら、頻度を減らしていくのが当たり前ですが、ベストの選択です。
熱も下がり、食欲もまあまあ戻ってきたし、起きていても辛いことはない、後は鼻水とくしゃみかななんていう時は、1日4回から2回へ、1回へと減らしながら様子を見ていきます。
もし、またぶり返すような時は、頻度を元に戻すのが良いでしょう。
ちっとも症状が変化しない時
レメディーを選んで飲んだのに、症状がちっとも変わらない!
そんな時も正直あります。
レメディ選びを間違った時ですね。
その時は、症状をもう一度見直してレメディーを選び直すより仕方ありません。
落ち着いてもう一度ゆっくり考えて選びなおしましょう。
【注意】
※急性と慢性では飲み方もポーテンシーも違ってきます。
そのお話はまた後日に…
まとめ
ホメオパシーを自宅でする場合、つまり「セルフケア」という観点で書きました。
但し、見極めがが大事です。
すべての症状を家庭でまたは自分で治そうとは思わないでください。
ホメオパシーにハマる人は、病院に行かない傾向が強いですが、それは違います。
敢えて「ハマる」と書きましたが、本来病気に対するツールに「ハマる」という表現はおかしいのです。
でも、日本ではなぜか「ハマる」と表現したくなる人が多いのが問題だと思っています。
家庭料理と一流のシェフが作るレストランの料理は違いますよね?
玄人はだしの人はいても、あくまで素人は素人です。
どんな道にもプロはいて、素人とは違う訓練を積んでいます。
病気を治すというスキルは命に関わることなので特に高度な訓練と知識が必要です。
風邪と言って侮ることなかれ!
手に負えないタイミングを間違うとあなた自身もご家族も後悔することになりますから、その線引きだけは気をつけてくださいね。
上手にホメオパシーのレメディーを活用して、健康ライフを営んでください!
関連して、「咳でホメオパシーのレメディーを選ぶ」症状別でもう迷わない!保存版 もご覧くださいね。
また、「インフルエンザ対策」ホメオパシーや自然療法でできること!保存版もご覧ください!
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