ワラタ(Waratah)に出会う奇跡の道
自然療法プラクティショナーの金澤千佳です
9月11日から17日までの「自然療法ツアーinオーストラリア2018」が無事終了しました
ツアー中にブログを更新できればなあと思っていましたが、その時を楽しむことを優先して今になりました
ツアーとその後の延泊して休暇を取った時におきたこと・感じたことを何回かに分けてブログにしようと思います
今日は、なんと言っても、今回の目的だった「ワラタ」に会えたこと、その奇跡の顛末を書きます
West Headはエーゲ海?
オーストラリアンブッシュフラワーエッセンスの創始者イアン・ホワイト氏からのオファーをいただいてブッシュでのワークショップを開催しました
2時間のワークショップですが、これが1週間のツアーの目玉企画
事前に9月(春)に咲く「ワラタ・Waratah」に会えるようにお願いしておりましたが、それは叶わず、それとは別の春の花20種類くらいを解説を聴きながら実際に目で見て手で触って体感するワークショップとなりました
それは、それで素晴らしい体験でその内容は後日詳しく書きますが、やはりワラタを見られなかったこと、参加者の皆さんを裏切ったようで申し訳なかったこと、なんとか残った私が見られないかとレンタカーを借りました
シドニー北部の住宅地は18年暮らしたところなので土地勘はあるし、大きな幹線道路は変わっていないのでなんとかなるだろうと車を借りました
車は韓国産で新車、でも思った通りナビはなく、不安なところは、Google Mapさんにお世話になりながら目的のWest Headを目指しました
イアンのワークショップ後に、「ワラタを見たい。どこに行けば会える?」と聞いたら、「West Headがとても美しいからそこへぜひ行きなさい、そしてその道中できっと会えるから」と…
道中???幹線沿いに咲いているか?ちょっと疑いつつ(苦笑)目をこらしながら、Terrey Hills(イアンの会社のあるところ)からWest Headへ向かいました
およそ25分くらいのドライブ、真っ赤なワラタを見ることはありませんでした
West Headはさすが、イアン一押しなだけあって、エーゲ海のような景色(といっても、本物のエーゲ海を知りません・汗)でした
対岸に見えるのがPalm Beachで、そこには住んでいた頃に行ったことがありますが、こちらのWest Headは初めてでした
ここで、コンビニで買ってきたランチをいただいて、一息ついてからさて戻る道で「ワラタ」を探すミッションが残っています
山火事の先にワラタが?
行きに「Waratah Track」という看板を見ました
Trackとは小道という意味ですが、幹線道路の両側にいくつもの名前のついたTrackがあって、ブッシュウォーキング用の道ができているのです
入り口にはこのような掲示板があって、
簡単な地図と距離、グレードなどが書いてあります
名前に「ワラタ」とあるくらいだから、ワラタがあるに違いないと踏んで入り口に車を停めて、中に入りました
スマホだけ持って入り、花の写真を撮りながら、1キロくらいは中に入ったでしょうか
ブッシュフラワーエッセンスになっている花はいくつも見られますが、肝心のワラタは姿を見せてくれません
実は、West Headに向かう時からきな臭い匂いが辺りに充満していました、これは気のせいではなく近くでブッシュファイヤー(山火事)が起きていたからです
途中、消防車も消防士も見ましたし、上空にはヘリが飛び、水を散布していました
その消防車が停まっていたのが、このWaratah Trackのそばですから、ブッシュ中に木の焼け焦げたにおいがして、不穏な空気が流れていたのです
でも、消防士さんが私たちを止めることもなかったので、山火事が日常茶飯事のシドニー郊外のこと、これは当たり前の光景なのです
さて、進めどもワラタはなさそうで、戻るべきか悩んでいました、戻ったところで次はどこを探せば良いのかはアイデアがないので…それでも、絶対に会えると固く信じている自分がいました
と、聞いたことない鳥の囀りの後に人の気配があり、男女三人連れが進む先の方からやってきました!
「H i」と挨拶した後、「この先にワラタはあるか?」と聞くと、「この先にはない」とのこと…
でも、「1つ右に行ったElvina Track(小道)には咲いているよ❗️」とのこと
参加者でお一人残って私に同行していた友人にその旨、伝えて即引き返し、車に乗り数百メートル進むとそれらしきTrack発見!
また、車を止めて歩こうとすると、門には道路封鎖の看板、そしてさっきよりさらに焦げ臭く、道端の草木は丸焦げ状態
門を超えて進むべきか否か迷いました
まさに「危険!道路封鎖、入るべからず」の看板です
大天使ミカエルとの出会いが奇跡を産んだ!
すると、先程の三人連れもやって来ました
年配の女性は、そこに止めていた車に乗ってどこかへ行ってしまい、中年の男女が門のところに近づいてきました
二人だけで封鎖されている道を行く勇気がなかった私、迷っているのを見て感じてくれたのでしょう
そして、「ワラタ見たいなら案内するよ!」と❗️
彼が、大天使ミカエルに見えました!
見知らぬ男性一人と連れ立ってブッシュに入って行くのは違う勇気がいりますが、幸い?彼には女性が同行していたのでそこは安心
前を歩く二人は、時折手を繋いだりしていたので、どうやらカップル?
歩幅の広い二人に合わせてついて行くのも大変、道は平らですが、行く手の右側は、延々と焼け焦げたブッシュが広がり、左側は無傷という不思議な景色
(帰り道なので、写真の左側が焼けていて右側は無傷です)
焦げ臭さはかなりのもので、相変わらずヘリコプターが水を運んで上空を飛んでいます
20分は歩いたでしょうか…
男性がこっち!と指差し左の焼けていない方の藪の中に行くとありました❗️
小さめで形はいびつだけど、間違いなくワラタです
そこから、30mくらい離れた奥にも一つありました
奥の方のワラタと撮ったその男性の息子さんの写真をスマホで見せてくれて、それは約10年前のもので、その子供より少し背の高かったワラタが今は、その倍以上になっていてびっくりですが、毎年そこで咲き続けているようです
男性は多分国立公園の管理などをしている人みたいであの辺りを熟知しているようです
この辺り一帯は、すべて国立公園なのです
彼に出逢わなければワラタに巡り会うことはなかったと思います
奇跡のワラタです
やはり、彼は、大天使ミカエルだ!(友人は、猿田彦だと言っています・笑)
その後、クルマに戻り帰路を急ぎました
なぜなら、山火事がひどくなっていて、道は煙で見えにくくなりつつありました
(こんな具合に焦げています)
(空の下の方の靄が煙です)
(なんとなく辺り全体が靄っているのがお分かりになると思います)
行きにはなかった、「この先、山火事発生!道路上に煙が充満中」というサインをバックミラーで確認しました
ちょっと時間がズレたら大天使ミカエルに会うことはおろか、ブッシュに近づくことも叶わなかったかもしれません
この後、夕方には無事レンタカーを返し、ホテルに戻りました
実際に火を見たわけではないのに、火のエネルギーが体の内側に宿ったかのようなほてり感がいつまでも消えませんでした
更年期ではありますが、ホットフラッシュとは明らかに違います
汗は出ないのですが、内側の熱感はまさに炎そのもの
そして、その夜、火照りを鎮めたくてか?アイスクリームがどうしても食べたくなった私は、ホテル隣のコンビニにアイスを買いに行きました
ホテルはシティーにありますが、外に出るときな臭い!
山火事のあるところは、シティーから約40キロ!風向きでシティーまで煙がやってきたのでしょう
闇の向こうに燃え盛る炎が見えるようでした
ワラタの本質
ワラタ(Waratah)は、世界最古と言われるテロピア属(ヤマモガシ科)に属する植物です
1962年にNSW州の州花となりました
アボリジニ語でワラタとは美しいという意味です
メインテーマは「魂の暗黒の夜」、完全に絶望している人や、危機に対応できない人に勇気を与えると言われています
サバイバルのためのエッセンスで、まさに背後にブッシュファイヤー(山火事)が迫っている中で見たワラタは、感動を超えて荘厳としか言いようのない風情でした
30Mほど離れて二つのワラタが空を指して立ち尽くしている姿は、勇姿としか言いようのないものでした
挫けそうな時に勇気を引き出してくれる花ですが、新しいことに臨もうとしている時にも勇気を与えてくれます
まさにこの旅に臨んだ私がそれだったのです
そして、ワラタは、自分の使える技術を最大限に使えるようにしてくれるエッセンスでもあります
ワラタはエネルギーが強すぎるくらいなので、短期間に限って使うことが望ましいとされるほどです
逆に言えば、短期間で効果を発揮するとも言えます
山火事が迫る中で出会ったワラタは、とても印象深いものになりました
旅のハイライト、クライマックスです
そして、私のこれからの道を示唆してくれる花でもありました
困難があることは分かっていますが、そこを敢えて進む勇気を与えてくれる花であること、私の持てる技術を最大限に引き出してくれるなら、今こそワラタを摂る時だと思っています
どんな困難な道だとしても、今はワクワクした弾む気持ちでいっぱいです
もし、機会があればぜひこの「ワラタ・Waratah」をご自分で観に行ってくださいね!
ツアーでみなさまにお見せできなかったことは、本当に申し訳なく後悔が残りますが、このような山火事と背中合わせだったことを考えると、ツアーで見ることは叶わなかったのかなとも思います
少しでもこの花の持つ不思議な力とエネルギーが伝わることを祈りつつ…